星の子がおちてきた2
次の日、林の中にはいって星をさがしました。
すると・・・ちいさな星の子が草の中からでてきて言いました。
「おまえら、誰だ?」
「ぼくは、ピンクカモノハシのちょろぴ、彼女はかえるのフィギーちゃんだよ」
ちょろぴは、にこにこして座りました。
「なんだ地面の生き物か!」
「地面の生き物に教える名前はないね!」
と言って星の子は、ふん!と鼻をならしました。
「おれは、星世界の子どもなんだよ、
おまえ達とは、身分が違うんだよ」
星の子は、空で光る自分たちがどんなにえらいか話しました。
そして、光ることもできない生き物をばかにしました。
「じゃあどうしてここにきたの?」
ちょろぴが聞くと、急にだまってうつむきました。
そして、小さな声でいいました。
「ぼくはまだうまく光れなくて、ちゃんときれいに光る
修行のために、お父さんがぼくをここに落としたんだ。
うまく光れない子は、こうやって地面に落とされるんだ。
愛がわからないときれいに光れないんだってさ
でも、ぼくの光には愛がないんだってさ
よくわかんないよ、お父さんなんか嫌いだよ」
「きれいに光るよりも、きちんとあいさつくらいできないとね」
フィギーちゃんは言った。
「地面の生き物に、あいさつなんてしないよ!」
星の子はまた、ふんっと鼻をならした。
「まあ失礼な子ね!もう知らない!」
フィギーちゃんは、ぷんぷんです。
星の子は走ってどこかへ行ってしまいました。