氷いっぱいの国2
「もうちょっとだよ、ぼくの兄弟を、はやく紹介したいな」
ぺんちゃんは、急ぎ足であるきます。
雪が降ってきました。
ちょろぴはぺんちゃんのお話を聞きながら、なんだか
もやもやした気持ちになってきました。
「ぺんちゃんと、兄弟みたいだって思ってたのに、
ぺんちゃんの家に帰ったら、もうぼくは、いらなくなっちゃうんだな
本当の兄弟がいるもんね
ぼくよりも、本当の仲間がいいよね
」
ちょろぴは、どんどんさびしくなってきました。
そして、ちょっぴりいじわるな気持ちになりました。
「この氷のどこかに、ちょっと隠れたら・・・
ぺんちゃんは、心配してくれるかな?」
ちょろぴは、そっと離れて、近くの雪の谷に隠れました。
「すぐみつけてくれるさ」と思っていましたが、
雪はどんどん吹雪いてきました。
ちょろぴが恐くなって、その谷から顔をだすと、
あたりは真っ白でなにも見えなくなっていました。
次のページに続く