ピンクカモノハシちょろぴの日記
二本のレールがくっつくところ

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あさだ
おはよう

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かおを あらって おさんぽ、ぽてぽて
おさんぽ、だいすき ぽてぽてぽて

「バッタさんおはよう」
「カエルさんおはよう」
「ウサギさんおはよう」
「あひるさんおはよう」

「あひるさんは、ぼくと にてるね」
「ちがうよ、わたしたちは とりだから」

みんな かぞくと いっしょ
ぼくは ひとりでおさんぽ

ぽてぽてぽて

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はやしを ぬけたら、ぴかぴか ひかるもの
「あ!せんろだ!」
 
でんしゃがこないかな?
ぼくは レールのさきを ずっとみた・・・
2ほんの レールは ひとつに くっついてる・・・
びっくり!!!

レールは どこに いくのかな?きえちゃううのかな?
あそこには べつのせかいの
いりぐちが あるのかも

ぼくは レールが くっついているところに
むかって あるきだした。
ぽてぽて ぽてぽて。
きっと あそこには かぞくが いるのかも!

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あるいても あるいても
どこまでいっても、せんろはつづく・・・
きょうも、おひさまは かえっていく・・・
ゆうやけは、むこうの せかいにも
つながって いるのかなあ・・・
ぼくは、ちょっぴり さびしく なってきた。

なんだか ふらふらしてきたとき
じめんから、だれかが かおをだした。
「どこに いくんだい?」
「せんろが くっついてる ところまで」

「はははは、ぼくは、もぐらのジッタ、
きみは だれだい??」
「ぼくは ちょろぴ、ジッタくんは ぼくの かぞく?」
「ぼくは かぞくじゃないよ もぐらだからね
もう、おそいから うちに とまっていくと いいよ」

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「きみ、ねつがあるよ」
ジッタくんは そういって
じぶんの ベッドに ねかせてくれた

「ぼくは きみの かぞくじゃないけど
ともだちに なれるとおもうよ」

おともだち!!なんだか とっても あったかい
ぼくに はじめて おともだちが できた
ジッタくんに ありがとうって
いいたかったけど きもちよくて
そのままねちゃった

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あれ?ここはどこ???
「ちょろぴ いらっしゃい」
あ!おとうさんと おかあさんだ!
じゃあ、ここは せんろのむこうなんだね

「まってたよ、おなかすいたでしょう?
おべんとうがあるよ」

おとうさんと おかあさんと ピクニック
おにぎりが おいいしいなあ

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「ちょろぴ ちょろぴ」
「あ、ジッタくんだ ぼくを しんぱいしてる
ここに よんでもいい?」
「それはできないの ここは 
わたしたちだけの せかいだから」

「でも、ジッタくんは おともだちだよ
ぼく かえって ありがとうも いわなきゃ」
「ちょろぴやさしいね、じゃあ おかえりなさい
わたしたちは いつでも ここにいるから」

「ちょろぴ めが さめた?
よんでも おきないから しんぱいしたよ」
「おはよう ジッタくん ありがとう
ぼく おとうさんと おかあさんに あったよ」

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つぎのひの あさ。
ぼくは かえる

やっぱり ぼくは ひとりだけど、
でも、ぼくには おともだちが できた。
あしたは だれと あえるかな?
わくわくしながら ぼくは かえる。

ぼくは、きょうも ひとりでおさんぽ
ぽてぽて わくわく 
ぽてぽて わくわく・・・