ともだち5
嵐がすぎて、夜になりました。
ザザザザア〜〜〜〜サササ〜〜〜
また海は静かに歌って、空には月と星がひかっていました。
ちょろぴとぺんちゃんは、あたりをさがしました。
そして、月明かりのなか、ぽっかりとうかぶ背中をみつけた。
「ギルターくーん!」
2人は、ギルターくんに近づきました。
ギルターくんは背中にケガをしてました。
でも、ちょろぴとぺんちゃんに気がつくとにっこり笑いました。
「ああ、助かったのか・・・よかったな・・・」
ちょろぴは、背中のケガを布をかけてなでながら言いました。
「ぺんちゃんを助けてくれてありがとう」
「ありがとう」
ぺんちゃんも、いいました。
「助けたわけじゃない、明日のごはんだから、なくなるとこまるからだよ」
かすれた声で、そういって笑いました。
「でも、そんなことして、ギルターくんが死んじゃったら、どうするの?」
そうちょろぴがきくと、ギルターくんは、う〜んとうなりました。
「そういえば、そうだな・・・なんで助けたんだろう?不思議だな・・・」